CASE #01

NAGAN SERVER


Meets

CROWN ESTATE

運転中って何も考えてなくて 無意識に鼻歌とか歌っている中で いきなりメロディーが浮かんできたりとか 言葉が降ってきたりするんで


ウッドベースを弾きながらフリースタイルラップをやる。唯一無二のスタイルだと思うのですが、ナガンサーバーさんが今のスタイルに行き着いたきっかけを教えてもらえますか。

そもそも、ヒップホップをはじめたときから自分は音楽やダンスのジャンルにまったく垣根がなかったんですよね。それで自然と日常的に他の人がヒップホップで使わないサンプリングネタなんかをずっと探してて。
20歳くらいからかな。その頃からすごい幅広く音楽を聴くようになって。ジャズとかアンビエントとかプログレとか、自分がいいなと感じたり、好きだったりしたサンプルをどんどん取り入れながらミックスしてやってたら、「ちょっと変わったやつがいるぞ」みたいな感じで言われはじめて。
そもそもウッドベースでラップをするってのが無かったんで、それが王道のヒップホップをしてる人たちからしたら、なんか新しいことしてるやつがいるみたいに見られて。
最初はなかなかみんなから認められなかったんですけど、ずっとそれをやり続けてたら「あいつはこういうちょっと変わったことをするやつだ」って周りも理解してくれはじめて。
結果、それが自分のスタイルになったっていう感じですかね。

これまでの音楽活動のなかで、もっとも印象に残るターニングポイントを教えてください。

大阪から東京に進出してきて1ヶ月くらいのタイミングでコロナ禍に入っちゃたんですよ。自分的には最悪のタイミングだったんですけど、とりあえずやれることはやろうってポジティブに考えて。
それで当時、ライヴハウスやクラブでの音楽活動がまったく出来なくなってたときに、なぜかジャズクラブ界隈だけは音楽活動を続けてたんですよ。だったらそこでジャズミュージシャンにラップで絡みにいってやろうって。
そうやってジャズミュージシャンたちと音楽に取り組めたおかげで、自分の音楽の幅も広がったし、ステージパフォーマンスも錆びついたり立ち止まったりすることがなかったので、今があるって思いますね。

曲をつくるときに意識していることや大切にしていることはありますか。

例えばLOVE&PEACEみたいに、これについて言わないといけないっていうものをテーマに音楽づくりをしているアーティストもたくさんいると思うんですけど、自分の場合は音楽ってもっと自由なものでいいなって思ってて。
何かひとつのテーマにだけに絞って曲づくりを続けたとすると、結局いつかは自分自身が窮屈になるんだと思うんですよ。だから自分がその時に思ったことや感じたことを素直に表現すれば、きっとそれが一番伝わるんじゃないかと思ってますね。
音楽だけじゃなく、例えばファッションでもスポーツでも、年齢も性別も関係なく自由なスタイルでやっていけばいいと思ってて。
むしろ言葉っていうのが壁になっているだけで、一緒に音楽やった瞬間に心と心が通じ合うことっていっぱいあるんですよね。だからいつも「肌感」っていうのが一番大事なのかなと思いますね。

最後に在り来たりな質問になりますが、ナガンサーバーさんにとってラップとは。

日常の全てみたいなものかな。
自分にとってラップはずっと夢でありたいし追い続けたいもの。
死ぬまで終わらないっすね。


Meets

NAGAN SERVER

ラッパー / ウッドベーシスト

ヒップホップとジャズにルーツを持ち、ラッパー兼ウッドベーシストという異色の肩書き・キャリアを持つ音楽家。これまでに3枚のオリジナル・アルバムをリリースしている。
ソロ活動の他にフロントマンを務めるクルー「N.S. DANCEMBLE」、どんぐりずと結成されたB面ユニット「豊と良治」で精力的にLIVE活動を展開。ライブハウスやクラブイベントからフジロック、ソニックマニアなど大型音楽フェスまで、多岐に渡り出演をおこなう。
日本が世界に誇るスケートボードプロダクション TIGHTBOOTHが制作したスケートビデオ「LENZ Ⅱ」、 「LENZ Ⅲ」、日本のトップスノーボーダーによる伝説ともいえる作品「STONP OR DIE 2023 Kaz Kokubo Part」への楽曲提供。その他、ChampionのCM出演、NEPENTHESが発行するバイリンガル雑誌 「NEPENTHES in print」で組まれた6ページ特集も記憶に新しい。